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「君に届け 短編」
18禁:君に届け 短編 (現在~高校卒業前まで)


黒猫のタンゴ(君に届け 短編)

2009.05.27  *Edit 

スレもん再録 ぴろさんにもろたイラストつけてみた!
(ヤンデレ風早君もおまけについてるがw)

前半はエロないんでパスつけないよーでる




----1----

「はっ反対!だめ!」
風早は真っ赤になって主張した。
彼の眼前には愛しい恋人、黒沼爽子のセクシーかつ可憐な黒いドレスの姿。
あやねと健人の満足そうな微笑みとは真逆に風早はものすごい仏頂面でまっかになりながら反対!だめ!を繰り返した。

話は二ヶ月ほど前に端を発する。
爽子たちのクラスで高校最後の学園祭に何をするか話し合われていた。クラス委員の健人を中心に様々な案が出たが決定打がなく、こう着状態となっていた。そこにピンのありがたいアドバイスが下った。『貞子の黒魔術カフェ』でいいじゃないかと。去年貞子の黒魔術カフェが大好評で売り上げが全クラスの出し物中ぶっちぎりで1位を記録したためだ。
教師間で秘密裏に売り上げ1位の座をかけた賭けをしたピンの個人的な思惑はともかくクラスの面々もその案に乗ることになった。
せっかく立ってる「貞子」のキャラを生かさないのはもったいない、今年はバージョンアップ版で衣装や舞台設定にも凝ろうという流れになり今年は『貞子の黒魔術カフェ st.2』をやることになった。その際爽子にだけ仮装させるのはかわいそうだし、面白くない。バージョンアップなんだから、皆で仮装しようということになり、コンセプトが決まった。
決まったコンセプトは『アニマルランドと占いの女王様』黒の女王貞子はその恐るべき妖力で 周りの動物を魔法で人間にかえ、召使にしている。その女王貞子とアニマル従者たちによる喫茶店という設定だ。喫茶店では希望者には爽子がブースで簡単な占い(生年月日を聞いてトランプ占いをするだけ。こっそり本を見ながら。)をしてくれ、相談の内容によっては爽子がおススメ品を教えてくれる。(例:この頃眠れないとかいうと 爽子ガーデン特性の不眠に効果があるハーブティーなど)それでオーダーを入れると爽子がブースから出てきて【誘いの白き手(商品名)をお持ちしなさい】などと側のアニマル下僕に命令を出すというシステム(爽子に命令口調はムリだったので お持ちしてくださいと微妙に腰の低い魔女になってしまったが)となっている。もちろん普通に喫茶を楽しむ事もできる。爽子の魔女衣装とアニマル衣装のデザインはクラス一センスがよいと自称する健人と美の追求者であるあやねとですることになり、作成は爽子を中心とした手先器用軍団で行う事になった。
そしてデザインから衣装製作が行われ、はじめてのお披露目となったのだ。
「爽子ちゃんの衣装は俺とあやねの自信作だよー。あ、女の子の衣装は基本的にかわいくしてあるけどね☆」
「そのウザイハイテンションはどうにかなんないの?…まあそれはともかく、確かに自信のデザインよ、ふふふ。」
デザイン担当二人のその言葉に最初はにこにこと
「そっか。黒沼も秘密だって見せてくれなかったんだよな」
なんて呑気に言っていた風早の顔色がドレスをつけて現われた爽子をみて一変する。
黒いサテンのホルターネックドレスは上品なデザインではあったが肩から背中にかけて大きく開いており白い肌と黒いドレスのコントラストが眼に痛いほどだ。胸元は星のようなスパンコールビーズで飾られている。白い腕は黒の手袋で肘まで覆われており、ドレスと共に爽子の神秘的な魅力を引き立てていた。すっきりとしたマーメイドラインのドレスは細身の爽子に良く似合っている。
さらにロング丈のスカート部分には深いスリットが入っており
白い足がそこから覗く姿が扇情的ですらあった。
髪も普段の顔まで隠してしまう前髪を軽くピンで留めている。
真っ直ぐな黒髪は肩にかけゆるく編んであり
可愛いというよりは大人っぽい印象になっていた。


ドレス爽子




「…っ!なんだよこのドレス!」
「可愛いじゃん。ってか綺麗?うんうんやっぱ女の子は磨くと綺麗になるね。」
呑気にのたまう健人をぎりぎりと睨むと風早は冒頭の叫びを上げたのだった。
「反対!なんだよこの露出の高さ!」
「あーアンタがそういうと思って爽子に内緒にさせてたんだよね。
ヤキモチ王子に反対されたらこの子作るのやめそうだったから。
ジャージで魔女役なんかされたら台無しだからね。」
図星をさされ、真っ赤になり口を噤んだ風早に爽子がおずおずと聞いた。
「や、やっぱり、似合わないかなあ…。」
上目使いでうるうると見上げるその角度と表情は風早のジャスト萌えつぼだ。
ううっと言葉につまり風早はぼそっと言った。
「に、似合ってるけど…でも」
(俺以外にその姿見せるの反対!特に男!)
「…黒沼はもっと可愛いほうが似合うと思う。」
セクシーすぎて、彼女を狙う狼が増えそうで嫌だとの本音を言えず
かろうじてその言葉だけ呟くように言う。
クラスメイトの中から苦笑と揶揄の声が漏れる。
この頃では風早の『爽子バカ』はすっかりクラスの名物となっていた。
「恥ずかしげもなくのろけんなよー。
心配しなくても貞子口説こうなんて勇者いねーよ。」
誰がそんな事を保障してくれるんだ、
それにこんなに、こんなにかわいいひとを見て
『貞子』なんていつまでもふざけたあだ名で呼ぶ奴がいるのかと
風早はそのクラスメイトに鋭い視線をむけた。
「黒沼のこと貞子とか言うな!」
慌てて爽子が風早を止めた。
「風早君、いいよっ。愛称、嬉しいし!」
前向きだがどこかずれたその言葉に脱力するクラスメイトとすっかりその思考に慣れた彼女の親友たち。
しかし風早はそんな爽子のずれた思考ですら可愛いらしく、愛しそうに爽子をみつめた。
「黒沼…」
「風早君…」
ほっとくとどこまでもバカ甘ワールドを展開しそうなこのバカップルにあやねの鉄槌がくだった。
彼女はべしっとふたりの後ろ頭をはたくと(風早には本気、爽子には甘めで)風早に言ってのけた。
「とにかく!アンタは最初アニマル喫茶にも 
爽子の占いブースにも賛成したんだからね!もう反対の権利なし。」
「でも…こんな露出多いとは思わなかったし…」
まだぶつぶつと恨みがましく文句を言う風早に
それまで黙って成り行きを見ていた千鶴がうっとうしそうに提案した。
「そんなに気になるなら風早が守ってやればいいじゃん。
爽子の休憩時間とアンタの休憩時間あわせてさ。」
そのもっともな提案にクラスメイトも口々に賛同する。
「あーそれでいんじゃない?どうせ二人で学祭まわるつもりだったんだろ?」
「貞子もずっと休まないわけに行かないしね。
時間制で出番決めればいいよねー
『次の占い時間は何時から』とかって黒板に書いて」
「で、貞子の出番の時は風早もウェイターするってことにしとけばいいじゃん」
うーん、とまだ仏頂面を続ける風早にあやねが呆れたように言う。
「だいたい、ブースから出てこなきゃ足とか見えないんだからいいでしょ。
逆に露出少ないわよ。」
そして健人の台詞がそれを後押しした。
「そうだねー、もったいないけど占いコーナーがダメなら
爽子ちゃんにもウエイトレスしてもらわなきゃ。
黒猫ちゃんでもやってもらおうか。」

風早のなかに瞬時に爽子の可愛い黒猫姿が思い浮かぶ。
『ご主人様、お茶です…にゃん』
恥ずかしそうにそんな仕草でお茶など出されたら…。

風早はぶんぶんと首を振った。

ダメだダメだ!そんなエロ可愛い姿を他の男の目に晒すわけにいかない!

「…わかったよ。じゃあそれでいいよ。
その代わり、黒沼のく、黒猫ウエイトレスは絶対なし!」
その言葉に健人がにやりと笑う。
「おっけーおっけー。あ、ヤキモチ王子のほうはこれな。」
目の前に出されたのは わんこの耳付カチューシャと 毛糸で作った茶色いしっぽ。
「…なにこれ。」
「何って…そんなに衣装代出せないからな。
男は制服にこーいうのつけるだけ。男着飾ったって面白くないもん。」

こうして衣装も決定し準備も終わり爽子のぎこちない魔女ぶりも
あやねの猛特訓によりなんとか板についた頃学園祭ははじまった。
(後半へ続く)

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