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「漫画・アニメ感想・レビュー」
君に届け アニメ感想・考察(ツイッターのまとめ)


君に届け アニメ 全般を通してのたわごと

2011.04.10  *Edit 

ツイッタまとめを少し改稿
(ココヨリ)

君トドは一貫して「届けること」をテーマにした物語だった。
だから「届けることを熱望しながら」周囲に偏見と先入観で周囲から「届ける事」を拒否される爽子が主人公でなくてはならなかったのだ。
「届けたい」という熱望がありながら「先入観と偏見」によって「受け取り拒否」される。
そのマイナスの状態から主人公が「気持ちを届けること」ができるようになるその過程を通して「届けるってどういうことなのかな」を丹念に描くことができるからだ。

普通に「素直に気持ちを伝える」というごく当たり前でごく有効な手段が爽子には使えない。
爽子の「届けよう」とする気持ちはすべて「先入観と偏見」によって誤変換され、そのフィルターを通した周囲は爽子から「畏怖と恐怖」しか受け取れない。
爽子は人間関係においては「先入観と偏見」に阻まれたマイナスの状態から出発しなくてはならなかった。
一度貼られたレッテルは容易には剥がせない。
人間関係改善に用いられる「わかりやすい明るさ」や「カリスマ性」(風早が天然スキルとして持っている)は爽子にはない
そして梅が用いた「同調圧力内から浮かないようにする」器用さも爽子にはなかった。
爽子は自分の内側に「自分の思う範囲内からはみ出した人間は排除しても構わない」という規範が欠片もない。
だから「同調圧力」の存在を知らない。
ここに爽子の特殊性があると私は思う。
爽子は愚直で、並はずれて誠実で、そして理性的な為に「馴れ合い」の実の甘さを知らない。
爽子は愚直に誠実に人に接する事が正しいのだと疑いもしない。爽子は自己の価値観に沿った行動を迷うことなく選んでいる。ここに爽子の強さがあって、その強さが爽子を逆に孤立させた。
「爽子は一人が好きであり、一人にしても傷つかない」と周囲に誤解させた。
それは霊的なものと親和性があるという爽子の印象を違えるものではなく、むしろ「やっぱり」と説得材料になるものだったろう。
爽子の至誠を貫く生き方は衆愚の民にはまったく理解の外にあるために、爽子を一人にしたのだ。
しかし同時に爽子のこの愚直さが爽子を守っていたとも言える。爽子は「同調圧力に従いますから愛してください」と言うために己の心を殺すことはなかった。天然のカリスマで守られもせず、賢さと器用さで身を守ることもできず、爽子はただ己の誠実さひとつでボールを投げ続けた。
己の心に疾しくないから無邪気な悪意と先入観と偏見に傷つけられてきても、その刃は心の奥底まで届かない。こうして「弱者でありながら強者」である主人公が「マイナスの出発点」から「人間関係を構築」する物語の構造ができる。
君トドで一貫して物語の転機となったのは、爽子が愚直に不器用に叩き続けたノックの音に周囲の人間が「動かされた」時だった。そして対照的にユカや梅のように「策略や脅迫を以て」人を動かそうとした企みは何も動かせないまま終わる。
君トドが多くの人の心を動かしたのは、「愚直な不器用もの」が「己の価値観や心を殺さないまま」人を動かした物語であったことだと思う
人を駒のように操ろうとする狡さや安全地帯から望むものを得ようと願うばかりの怯懦を「それが現実」なんて言葉で讃歌することなく、傷つくことの不器用さを愛し、それでも誠実に人にぶつかることで「声は届く」のだと一貫した主張があったからだと思う。
その健全でしかし現実では実現が難しい「ひたすらまっすぐに人に思いを届ける」ために爽子は「弱者であり、強者」でなくてはならなかった。爽子は人間関係においては偏見と先入観に阻まれたが故の「弱者」であり「貧者」だった。
爽子はマイナスから「人に己の声を届けよう」としなくてはならなかった。しかし、その爽子の境遇において心を折らず、曲げず、「まっすぐに声を届ける」事を実現するためには爽子の強靭さが必要だった。そしてその「不器用もの」の「誠実さ」と「強靭さ」に世界が爽子の声に答えた
君トドにおいて最大の盛り上がりは風早と爽子が結ばれる瞬間であったことは当然なのだ。それは「不器用で強靭で至誠の愚者である爽子」が爽子のやり方を貫きながら「世界を勝ち取った」瞬間でもあるのだから。
しかし君トドの面白いところは「爽子が」「世界に声を届けることができるようになるまで」の過程を描きながら、その過程で「爽子の不器用で愚直で誠実な声」に影響された「世界」からのレスポンスが波紋の如く、あるいはこだまのように同心円状に響いていく様が描かれた所だと思う。
マイナスから出発した爽子が自分の声を「届ける」ようになるまではもちろん主軸であり、物語を貫くテーマではあった。
しかしその爽子が自分の「届く」を見つけるまでの過程を見ていて周囲は「自分の「届ける気持ち」は本当はどこにあるのだろう」と自分の内側を見つめはじめた。
だから、「君に届け」は一応の大きな収まりは見せたものの周囲の各人の生まれはじめた「本当の自分の届けたい気持ち」を検索する過程は始まったばかりでもある。
その意味で物語は続いていく。
爽子の生んだ彼女を中心とした同心円の広がりが今度は大きな円を作り物語を作っていくからだ。
そしてその中には風早も含まれると私は思っている。
風早はもちろん爽子の「投げかけた声」に一番影響された。彼は爽子の「愚直で不器用で誠実な」声に憧れを抱き、その憧れは恋となり爽子への焦がれを生んだ。風早は「爽子=傷つかずに存在するのは困難なほど誠実で愚直な存在=物語を貫くテーマ」を讃美する存在だ。
でも風早を主軸としてみた場合彼自身の「届く」は少なくとも達成されてはいない。
爽子が為した「届ける」物語には風早は「待つこと」しかできることがなかったからだ。

まあだから「君に届け」は(アニメは)終わったとはいえ、ENDマークがついた終わりじゃないよと言いたいわけですよ。

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ようこそ! 

ありがとうございます!
感想も二次もすべて君トドのもつ中毒性のせいではじめました。
風爽はじりじり感がたまんないです。
二人ともお互いを尊敬して憧れて近づきたいと思ってて
ってそういう「ああ恋って宝物だった」みたいなことを思い出させてくれるのが
たまんないです。
別に青春特権じゃないですよね。「恋」というものに対するプリミティブでストレートな讃歌だと
思いますよ、君に届けって!
「星を~」もがんばりますね
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