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「君に届け 短編」
君に届け 短編 (現在~高校卒業前まで)


ぐみ(君に届け 短編 ※おバカ企画:君にお届け参加作品※)

2010.04.02  *Edit 

近日おまけかきまーす
-1-

いつものように爽子、千鶴、あやねの仲良し三人娘がはしゃぐのを風早は微笑ましく眺めていた。

いいなあー…俺も女に生まれればよかった。そしたらあんな風にいちゃいちゃできたのに。

「爽~一緒にお風呂入ろう」
「わぁ爽胸思ったよりおっきー…(ふにゅっ)わ、やわらかーい」
「あ、ごめーんつい。私のも触って良いよ」

なんて!
いいなあー矢野、吉田、ちょっとそこ代われ。

360度どっからみてもチェリー100%な妄想です。女の子というものを間違いなく勘違いしてます。
な妄想を繰り広げながら風早は真っ赤になり見悶えした。

でもさ、男だったら黒沼の彼氏にはなれないわけで…
「翔子ちゃん、紹介するね。私の彼氏」
なんて頬を染めながら言われちゃったりする可能性もあるわけで…

風早は真っ青になりながらぶんぶんと首を振った。
だめ!絶対だめ!
黒沼は俺の彼女!

真っ赤になったり真っ青になったりと忙しい風早を千鶴とあやねは遠巻きに見ていた。
「…なにあれ。」
「さあ?大方爽子との甘い日々でも思い返したり、天然Sのこの子の仕打ちを思い返したりしてるんでしょ。」
「てんねんえす?」
訳が分からない単語にクエスチョンマークを浮かべる爽子は放置してあやねはにやりと笑うと風早に近づいた。

「風早ーいいもんみしたげる」
「な、なに」
警戒色を露わにする風早にあやねは携帯に貼ったプリクラを見せた。
「爽子、とった事ないって言うからさ。ちづと3人で撮ったの」

それは千鶴と爽子があやねを挟んであやねの頬にキスする写真だった。

風早は瞬間に羨ましさに支配された。

…俺だってまだキスなんてしたこともされたこともないのに…!

「いいでしょー。ふふ。3人で順番に真ん中になって撮ったのよ。」

風早のうらやましか光線を気持ちよさそうに浴びながらあやねは勝ち誇ったように風早をみた。
そしてこそっとうなだれた耳に囁いた。
「…爽子の唇ってねえ、柔らかいのよぉ。…ぐみキャンディってあるでしょ、あれみたい。」

風早はその魔女の囁きにぼんっと赤くなった。

もちろんその後の授業なんて耳に入らない。愛しの爽子と帰るときですらぼーっと上の空であった。

「…ぜはやくん?」
爽子の声にはっと横を見るといぶかしげな恋人の顔が目に映る。
「えっごめん、何?」
「ぼーっとしてるから大丈夫かなって…。気分でも悪いの?」
「ごめっ。心配なんてほんとしなくていいからっ」

ヨコシマすぎる煩悩でぐるぐるしてる俺なんて心配しなくて良いからっ
そんな気持ちで否定しながらも爽子の艶やかな唇にばかり目がいってしまう。

「ぐみキャンディみたいに柔らかいのよーよーよー」

頭の中であやねの声がこだまする。

ぐみ…甘くて柔らかいぐみキャンディ…
「あの、風早くん?やっぱり気分悪いんじゃ」
「…!そんなことないよ!でも今日はもう帰るな!バイバイ黒沼!」

心配げな爽子を残して風早は走り出した。
愛しの彼女がぽつんとした点になるほどに走ってきてようやく風早は息をついた。

ああ、危なかった。狼さんが一匹赤ずきんちゃんを食べちゃうとこだったぜ。

汗を拭いながらふと前を見るとそこはコンビニエンスストアだった。

喉、からからだしなんか買うか。

そう思い風早はコンビニに入った。

そして出てきたとき彼の手には一本のお茶とぐみキャンディが握られていた。

----------ε゜)))彡-----------

「なんかおなか空いてたんだ。ちょっと甘いものがほしかっただけなんだ。」

おうちにかえって部屋にこもると風早はそう独り言を言いながら駄菓子の箱をそっと開けた。

そして半透明の艶やかにぷるんとした桃色のお菓子を取り出しそっと唇に当てた。

『風早君…すき…だいすき。』
細い腕、震える肩、潤んだ瞳、白い肌、震える睫、ー柔らかく艶やかな唇…。

脳内の幻に答えるように風早はごくっと喉をならし、言った。
「俺もだよ。俺も、だい…すき。」
ぎゅうっと抱きしめようとして己の片手が唇の上のぐみキャンディを押さえていることに気がつく。
しばし考えた後風早はぐみキャンディを二粒唇のように枕に並べてそっとその上に唇を重ねた。

「くろぬま…」
脳内では愛しの彼女が潤んだ瞳できゅっと抱きついて見上げてくる。
『いや…。爽子、って呼んで』

風早は脳内爽子にもちろん答えて枕(彼には爽子に見えている)を抱きしめながら叫んだ。
「さっ爽子ぉお!」

ーと、その時弟の呑気な声がした。
「しょーた、爽子ってだれー?」
真っ赤になって顔をあげた風早に弟はにやりと笑った。

結局、両親への口止め料としてぐみキャンディは全部弟に捧げることになった。

翌日ちょっとしたことから風早のアホな所行があやねたちにばれ、
それによってちょっとした騒動が起こるのだがそれはまた別のお話。
(終わり)

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