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「君に届け 短編」
君に届け 短編 (現在~高校卒業前まで)


BonBon××2(君に届け 短編)

2010.02.23  *Edit 

ちなみにタイトルは「ぼんぼんキスキス」と読んだりする。

-2-
ドキドキしながら指定の場所にいくとそこに爽子が少し沈んだ面もちで階段に座っていた。
そして風早をみるなり涙ぐんだ。

「えっどっどうしたの!?」
「ごめんなさい…っ」

まさかバレンタインに振られるとかないよね?
風早はさっきとは違う意味でドキドキと不安感に駆られながら爽子にもう一度聞いた。

「…どうしたの?」
「チョコが…用意できなかったの。」

一瞬爽子の言葉が飲み込めずに風早は間抜けな返事を返した。
「へ?」
爽子は言いづらそうに説明をはじめた。

みんなの分はトリュフチョコレートにしたけれど、風早の分は張り切ってチョコケーキにしようとしたこと。
すべて準備してオーブンに入れてたら、その時間が間違ってて焦げ焦げになってしまったこと。
再挑戦しようにも材料がなくなってしまったことなどを告げた。

「明日…明日まで待って…!」

爽子のそんな言葉に風早はふっと気が抜けて笑った。

「あはは、…そんなん待つよ、待つに決まってんじゃん!やっべすごく楽しみ!」

そして涙ぐんでる爽子の頭をよしよしと撫でた。

「あーもう、超ビビった。…俺、期待しちゃってたからさ。…黒沼が俺にだけくれなかったら泣いてたかも。」
「ごっごめ…」
「あはは、あやまんなくていーよ!」

爽子はなおも涙ぐんで風早を見ていた。

「…どうしたの?そんなに気にしなくても」
「…今日、あげたかったのに。」

愛を伝える日の今日にあげたかったのに。

爽子の口に出さないそんな気持ちが伝わってきて風早は口元のにやけを懸命に押さえた。
しかしその努力は爽子の次の言葉で空しく費えた。

「だけど、珍しいね。お菓子名人の黒沼が失敗するなんて。」

風早の何気ない疑問に、爽子は赤くなった。
そして続く爽子の言葉に風早の相好はだだだと音をたてて崩れた。

「にっ二年分…だから…どんな風に飾ろうか…とかどんな風に包もうか…とか考えるのがすごく楽しくて…風早くんのことばかり考えてたら、うっかりと間違ってしまって…!」

風早は目の前に爽子がいないと耐えきれずごろごろと転がっていたかもしれないとさえ思った。

可愛すぎる可愛すぎて死んじゃう俺。彼女にときめきすぎて死にましたって死因としてありなんだろうか。

風早が悶え苦しんでいるとさらに爽子からの追加攻撃がなされた。
爽子の手から生ぬるいココアの缶が渡されたのだ。

「でも…今日、あげたかったから、これ、もらって。あっ冷めちゃったけど…でもこうやってあっためておいたからそんなに冷めてないと思うの!」

と自分の制服の胸のあたりをぽんと叩いた。

つまり、その…これは…爽子しゃんの胸であったまってたココア缶ということで…。

風早はそこまで思い至るとぼんっと火を噴いたように赤くなった。

「あっありがと…っ」

風早が反射的にそのココア缶をあけ、ひとくち口に含むと甘いカカオの味が口の中に広まった。
爽子はそれを見てうれしそうに笑った。
そしてもじもじと赤くなってうつむいた。

「黒沼?」

疑問を乗せた唇に爽子の唇が一瞬だけ触れてそして離れた。

「!?」

真っ赤になった風早に、さらに輪をかけて赤くなった爽子が言った。

「…予約、の印。明日の。」

やばい爽子さんそれ反則だから。
あああ、そんなに凶悪に可愛い顔で俺を見ちゃだめだから!
狼さん呼び出しスイッチだからそれ!

風早がごくんっと口の中のココアを飲み込んだ時、ポケットの中に入れっぱなしだったものを思い出した。

風早はポケットからそれを出すと手早く自分の口の中に放り込み、爽子を引き寄せると唇を重ねた。
「んむぅ…っ」
風早と爽子の口の中でチョコレートボンボンがとろりと解けた。
香り高い洋酒がとろんと互いの舌にまとわりついた。

風早がようやく爽子を離すと爽子は熱に蕩けた眼で風早を見た。
「…バレンタインは、すきなひとにチョコあげる日だから…俺も黒沼にあげるね。」

風早の熱っぽい囁きに爽子は恥ずかしそうに
俯いた。

翌日。
はじめての濃厚なキスにぼーっとなった爽子は二日連続でお菓子づくりに失敗し、爽子のラブチョコが風早の口に入ったのはさらにその翌日となったのであった。
(おしまい)

---------------------

次回はケン爽(18禁)かくる爽の続きUP予定

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