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「君に届け 短編」
君に届け 短編 (現在~高校卒業前まで)


小ネタ1(君に届け 短編)

2009.03.05  *Edit 

ぎゃぐてーすと

---------- 

授業終わりのベルとともに、風早は周囲の一緒に帰ろうコールを振り切って
爽子のもとにとんできた。
「黒沼、一緒に帰ろ」
にっこにこと嬉しそうに言う風早のお尻にぶんぶんとちぎれんばかりに振られる尻尾が見えて、あやねは乾いた笑いをもらした。
ちづはにやっと笑ってわざと爽子をぎゅっと抱いた。
「爽子はあたしらと帰るの。坊ちゃまはサッカーでもしてなよ」
むうぅっと仔犬のようにむくれる風早と、笑いながら爽子を抱いてるちづ、その腕の中で戸惑っている爽子を遠巻きに見ていたクラスメイトが気を取り直して訊ねた。
「あ、あのさ、風早…なんで貞子と一緒に帰るとかいってんの?てかこの状況何?」
そんな勇者の質問に風早はあっさりと答えた。

「え、俺たちつきあってるもん、『彼女』と一緒に帰って何かおかしい?」

この爆弾発言に一気にクラスメイトは騒然となった。

「え、マジ?」「冗談きっついよー(笑)」「え、え、何?どっきり?」「ありえないっしょ」
などと周囲は驚愕と揶揄の声が満ちた。
そんな声などまったく受け流し風早は爽子をちづの手から奪い返してにこっと笑った。
「黒沼、かえろ?」

爽子がぽっと赤くなりながらも頷き、ちづとあやねに非礼を詫びると二人はぷっとふきだ
した。
「わりーわりーちょっとからかっただけだってば」
ちづが手を振りながらそう言うと風早もにやっと笑って言った。
「そうそう、お前らはずっと黒沼独占してたんだから、帰りくらい返せよな」

そんな会話が交わされている間に周囲の衝撃第一波がさり、ひそひそと様々な憶測の声が満ちた。
大半が信じられないという驚きのものであったが中には爽子に対する無意識の侮蔑や悪意が混ざっていた。
「ちょ、あんたら」と何か言おうとしたちづとあやねを制止して風早は言った。
「俺、マジだから。黒沼のこと何か言う奴は俺が許さないから。」

その真剣な言葉に根は単純で悪意のないクラスの大半の人々は黙り込んだ。
しかし風早大好きな一部の人々はまだ信じられない、信じたくないと声を潜めて噂を続けた。
その中の一言が風早の耳を捉えた。

「同情?ならわかんなくもないけどね」

風早の低い声がそのさえずりを止めた
「-違う…!」
怒りの交じったその声に風早大好き隊は焦った。
「じょ、じょーだんだって、そんなに怒んなよ」

爽子がかばってくれてる…!と感動し、
周囲も爽子をかばってるんだなと納得しかけたとき
ダメ押しのひそひそ声がした。
「かわいそうな子に弱そうだもんね、かぜ…」
たぶん風早ガールズの嫉妬交じりの呟きだったのだが
風早の本気の怒り声がそれを遮った。
「違うってんだろ。」
風早を見ると蒼ざめて深刻な顔をしている。
ヤベ、怒らせたと怯える周囲の目は次の瞬間、一斉に点になった。
風早が爽子の手をぎゅっと握り思いつめた眼で言ったからだ。
「違うよな!?同情とかじゃないよね?
…俺がかわいそうだから付き合ってくれてるんじゃないよな?」
周囲と爽子は一気にカキンと石化した。
そんな事気にも留めずに風早は縋るような熱っぽい眼を爽子に向けた

「俺のこと…好きだよね?」

爽子も視線を外せなくなり、かぁっと赤くなりながらもこくっと頷いた。
なんだかんだ言っても爽子は風早にはとことん甘い。

「ちゃんと言って。」

まっかっかになりながら、爽子はそれでもしっかり声を絞り出した。

「すき。」

風早はそれを聞いたとたん、爽子の華奢な体をぎゅっと抱きしめた

「うん。俺もすき。」

展開されるゲロ甘ワールドに周囲は呪われたように動けなくなった。
石化したままの周囲の中でいち早く正気に返ったのは龍だった。
「しょーた…。はやく黒山を離してやんないと窒息する。」
その言葉にちづとあやねもはっと気付いた。
「黒沼、ね。」
冷静なつっこみをいれるあやねの傍らでちづは本当に恥ずかしさと息苦しさにきゅうっとなっている爽子を風早の腕からひっぱりだそうとしている。
「ちょ、風早離せってば、爽子死んじゃうだろ」
「やだ、また吉田とってくもん」
「とらねーよ!いいから一旦離してやんなって、ほんとに爽が死ぬ」

そんな子供じみたやり取りを見ていたクラスの面々はなんだかバカらしくなってやがてぽちぽちと帰る者、部活にいく者などが出始めた。
最後まで諦めの悪かった一部の女子も爽子を軽く睨むと
-もっとも爽子にはそんな視線に気付く余裕はなかったが-
バカバカしそうに軽く溜息をついて出て行った。
「あ、俺も部活行くから。じゃな。しょーた、マジ黒山苦しそうだぞ。」
龍のその言葉にようやくしぶしぶと風早は爽子を離した。

それから爽子机はなぜか恋の成就を願う女子の参拝所になったり、爽子の薬草ガーデンは
貞子ガーデンとして恋愛成就及び成績向上に効果があるとされ、日々訪れる者が絶えなかったりするなど爽子の座敷童的貞子伝説に新たな1ページが加わったそうな。
おわり

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~ Comment ~

早速コメント残してみたり 

この小ネタ話大好きです♪
(某掲示板の時も笑って見てました)

子犬のようにすがる眼で爽子を見つめる風早に萌えます。
爽子に捕らわれた風早は幸せで周りなんてどうでもいいんだろうなあ。

(名前付き初コメント残すならここしかない、って思って書いてみました)

その男前さに惚れます 

ちょ、ぴろろんさん いいんですかこんなエロブログに名前を残すとはΣ(゚ー゚;*)
男前だ…。

爽子に所蔵エロ本みられた風の気分ですwちょっとちがうか。

えーと爽子に隠し撮りした写真をベッドの側に飾ってあるのを見つけられた風の気分…
に近いのかもしれないw

しかも爽子は笑って嬉しいよとか言っちゃってくれたりするんですよ
そんな嬉しさといたたまれなさのコラボみたいな(´∀`*)

夏のイメージの中では風は犬です。きらきらの眼で爽子に遊んでー構ってー俺が爽子の一番だもんね!って懐いてるの。へんにちょっかいかけてくる健人猫とかにはぐるぐる唸りますよ。爽子のためなら噛み殺すのだって厭いません。だって犬は狼が祖先だからね。意外に中身はシビアです。
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